公開日 2026年9月2日
会社の防災グッズ必要なもの一覧|オフィス備蓄の品目・数量・管理方法【総務向け】

会社の防災は「グッズを買って終わり」ではなく、人数分の水・食料・衛生品を揃え、賞味期限と残数を定期管理することが重要です。本記事では必要品目の一覧、数量の目安、総務が回せる管理方法までまとめます。
結論:会社が今すぐ見直すべきは「品目の一覧」と「期限管理」
線状降水帯や局地的大雨により、石川・千葉・埼玉・九州など広い地域で土砂災害や浸水のニュースが続く中、オフィスや事業所の防災備蓄への関心が高まっています。
しかし現場で起きがちなのは、災害そのものより「備蓄はあるが、期限切れに気づいていない」「拠点ごとにバラバラで、全体量が分からない」「担当者が変わると点検が止まる」という管理面の問題です。
会社が取るべき第一歩は、防災グッズの必要なものを一覧化し、人数ベースで数量を決め、賞味期限・使用期限・点検期限を記録して定期確認することです。高価な専用システムがなくても、スプレッドシートや無料の在庫管理ツールで十分始められます。
会社・事業所の防災備蓄で押さえる基本
大規模なBCP(事業継続計画)の前に、総務が現実的に回せるのは「最小限の備蓄+定期点検」です。
国や自治体の防災情報でも、家庭・オフィスともに「最低3日分の水と食料」が目安とされています。会社では、常駐人数・来客・近隣避難の可能性も加味して、やや多めに見積もることが多いです。
- 対象人数:常勤+パート+その日出社予定の来客をざっくり把握
- 期間:3日分を最低ライン、可能なら7日分まで段階的に
- 置き場:1か所に集約せず、フロア・倉庫・別館ごとに分散(被災時に全部失うリスクを下げる)
- 担当:総務+各フロア代表の二重化(属人化を防ぐ)
- 訓練連動:防災訓練の前後に、備蓄の実物確認をセットにする
防災グッズ・必要なもの一覧(カテゴリ別)
業種や建物構造で優先度は変わりますが、オフィス・事業所でよく挙がる品目をカテゴリ別に整理しました。チェックリストとしてそのまま使えます。
① 食料・水(最優先)
断水・停電時の生命維持に直結するカテゴリです。賞味期限管理が必須です。
- 保存水(2Lボトル等):1人1日3リットル×日数×人数
- 非常食(5年保存のアルファ米、レトルト、缶詰):1人3食/日×日数
- 栄養補助(カロリーメイト、栄養ゼリー):アレルギー・高齢者向け
- 紙コップ・割り箸・開封器(現場で使えるか確認)
- 哺乳瓶・粉ミルク(託児室・妊婦・来客想定がある場合)

② 避難・起居
オフィス避難・帰宅困難時に、体温と休息を確保します。
- 毛布・アルミブランケット:1人1枚以上
- 簡易トイレ(凝固剤・処理袋):人数×1〜2セット
- 防災用ヘルメット・防災頭巾:机の下避難とセット
- 軍手・作業用手袋:ガラス片・倒壊物の片付け用
- レジャーシート・段ボールベッド(スペースがある拠点)
③ 照明・通信・情報
停電時の安全確認と、外部情報の取得に使います。
- LEDランタン・懐中電灯:フロアあたり1〜2台、予備電池込み
- 手回しラジオ(スマホ充電機能付きも):拠点に1台以上
- モバイルバッテリー:共有用に数台(期限・充電状態の定期確認)
- ホイッスル:避難誘導・合図用
- 拠点連絡リスト(紙+USBメモの二重化):LAN断を想定

④ 衛生・救急
感染対策と軽傷対応。使用期限・開封期限の管理が特に重要です。
- 救急セット(絆創膏、消毒、包帯、三角巾)
- マスク・使い捨て手袋・消毒ウェットティッシュ
- 生理用品
- ゴミ袋(多量・大型)
- フェイスシールド・ゴーグル(粉塵・飛沫対策が必要な現場)

⑤ 工具・その他(事業所向け)
業種によって追加します。工場・倉庫は特に検討してください。
- 万能工具・ダクトテープ・養生テープ
- ブルーシート・ロープ
- 消火器の配置確認(備蓄とは別だが同時点検)
- AEDの設置場所・パッド期限(医療機器として管理)
- 重要書類の防水袋・オフサイトバックアップ(IT担当と連携)
人数別:水・非常食の目安数量
総務が購入判断するときの計算例です。フロアごとに置く場合は、各フロアの最大人数で割り算してください。
- 常駐20名・3日分:保存水 2L×90本(20×3×3÷2)、非常食 180食(20×3×3)
- 常駐50名・3日分:保存水 2L×225本、非常食 450食
- パート・出社率を7割と見るなら、上記×0.7で下限の目安にしてもよい
- 下限アラート:在庫が目安を下回ったら発注、をルール化

会社が取るべき防災グッズの管理方法(5ステップ)
備蓄を「特別な棚」にして終わらせず、日常の総務業務に組み込むのがコツです。
- ① 一覧化:品名・保管場所・数量・期限・担当を1つの台帳(またはクラウド)に集約
- ② 下限設定:水・食料・マスクなど、切れたら困る品目に発注目安を設定
- ③ 定期点検:四半期に1回は全品目、訓練前後は重点チェック
- ④ 入替ルール:期限30日前から交換対象としてリスト表示、廃棄・入庫をその日に記録
- ⑤ 引継ぎ:担当変更時に、置き場の写真付きで一覧を渡す

なぜ「賞味期限・使用期限」の管理が重要か
防災訓練の直前に期限切れの非常食が見つかる——これは多くの会社で起きています。期限切れ品は災害時に使えず、慌てて買い直すとコストと時間が二重にかかります。
また、保存水やアルファ米は見た目では分からないため、「最終確認日」だけでは不十分です。品目ごとに期限日をデータとして残し、30日前・7日前など段階的に通知できる仕組みがあると、総務の負担が大きく減ります。
LEDランタンやAEDパッド、救急セットの中身など、備品扱いのものは「点検・交換期限」として同じフィールドで管理すると、消耗品と備品が分かれていても一覧できます。
Excel管理 vs クラウド管理(会社備蓄の場合)
小規模ならExcelでも開始できますが、次のような状態ならクラウドへの移行を検討してください。
- 複数拠点・複数フロアに備蓄が分散している
- 総務担当が異動・退職し、台帳の更新が止まった経験がある
- 「発注したが届いたか分からない」二重購入が起きた
- 防災備蓄と日常の消耗品(コピー用紙等)を同じ担当が見ている
- スマホで現場から残数と期限を確認したい
防災訓練・BCPと連動させるコツ
訓練は備蓄確認の「実施日」にすると、自然なリズムが生まれます。
- 訓練1か月前:期限が近い品・不足品のリストを出力
- 訓練当日:実物を触って数量確認、ヘルメットの貸出練習
- 訓練後:入れ替えた品の期限・数量を更新
- 入社・増員時:人数分の水・食料が足りるか再計算
- 年1回:置き場の写真と一覧を照合(移動・紛失の検知)

sakustockで防災グッズを管理する方法
sakustock(サクスト)は、備品の貸出と消耗品の在庫管理を無料で行えるクラウド在庫管理です。防災備蓄専用の「防災グッズタブ」を設け、日常の備品・消耗品と分けて一覧できます。
各品目に賞味期限・使用期限・点検期限(expires_at)を登録すると、一覧で「期限切れ」「あと30日」と表示されます。設定画面からメール通知を有効にすれば、期限が近づいた品目を総務宛てに自動送信できます(通知日数は1〜365日前まで設定可能)。
在庫が下限を下回ると「在庫わずか」、発注したら「発注済み」をチームで共有できるため、防災訓練前の買い足しも漏れにくくなります。
- 防災タブ:備品・消耗品・防災グッズ・お気に入りの4区分
- 期限フィールド:保存水・非常食・救急セット・ランタン電池交換日など
- 期限リマインドメール:既定30日前(カスタム可)
- テンプレート一括登録:保存水・非常食・ランタン等8品目をワンクリック
- 完全無料:カード登録不要・件数制限なし
総務向け:四半期チェックリスト(コピー用)
印刷または共有ドキュメントにそのまま貼れるチェックリストです。
- □ 常駐人数の変動を反映し、水・食料の必要数量を再計算した
- □ 期限30日以内の品目をリストアップし、交換または消費計画を立てた
- □ 各フロアの保管場所と一覧の記載が一致している
- □ 発注済み・未入庫の品がないか確認した
- □ ヘルメット・ランタン・AED等、備品の点検期限を確認した
- □ 担当者・引継ぎ先を更新した
- □ 次回点検日(3か月後)をカレンダーに登録した
まとめ:備蓄は「買う」より「回す」
防災グッズの必要なものは、水・食料・衛生・照明・通信が核です。会社として重要なのは、それらを人数ベースで揃え、期限と残数を定期的に見直す運用です。
災害ニュースが続く今こそ、一覧化と期限管理を始めるタイミングです。まずは既存の備蓄を棚卸しし、不足品目と期限切れを洗い出すところからで十分です。
sakustockでは、サンプル体験(ログイン不要)で防災タブの操作感を確認できます。おすすめ品目リストとテンプレート一括登録は「防災グッズのおすすめ」ページもご覧ください。